ブランドの由来
ブランド名 “埜となれ山となれ” の由来について少しお話したいと思います。
埜となれ山となれのモットーとしている、
「使い方に余白のある新たなプロダクトを。」
使い方の余白って?と思われる方も多いと思います。
みなさんはこれまでにものを使う際、そのもの本来の使い方とは別の使い方をした経験はないでしょうか。
例えば、コップをペン立てや花瓶として使ってみたり、スツールを踏み台やコーヒーテーブルとして使ってみたことなどです。
この本来と違う使い方のことを埜となれ山となれでは、’余白’と位置付けています。
コップを設計・デザインする際に大切なことは、想定される飲み物の適切な容量であったり、持ち手の感触に関わる素材や持ちやすさなどが挙げられます。そこに、ペン立てとして使うなら重心が偏っても転倒しないような形状にしようとか、花瓶として使うならある程度容量が必要になりそうだとか、別のベクトルのアイデアが加わることになります。
こうして出来上がるコップは、おそらくこれまでのコップとは別のものとして感じられるのではないでしょうか。
とすると、このコップなのかペン立てなのか花瓶なのか、どれとも捉えられるものへのアプローチは当然変わってくると思います。もしかするとこれまでのコップにはなかった新たな使い方も生まれてくるのではないでしょうか。
我々はものを’作る’ところまでしか密に関わることはできません。
ですから、その段階でできるだけどんな使い方ができるかを色々と考えて、できるだけ余白が生まれるように取捨選択しながら一つのものを作り上げていきます。
もしその先にある、’使い方’の部分にユーザーのアイデアがどんどん加わることができれば、このものの価値はより大きなものになると信じています。これがものへの愛着が湧く瞬間であったり、他のユーザーとアイデアを共有する機会に繋がったら、ものが生まれた意味があると思っています。
こんな風に、埜となれ山となれのギアを通じて、ユーザーの方がつながっていけるブランドを作っていきたいと思い、「使い方に余白のある新たなプロダクトを。」をモットーに、ものづくりをしています。
これを読んでいただいた後に、storeのABOUT(または初回のブログ)を読んでいただくと、ブランド名の由来がスッと繋がってくるのではないかと思います。
これにて、今回のお話を締めくくりたいと思います。
最後までお読みいただいてありがとうございました。